当会は11月19日に開催される予定の「東京トランスマーチ2023」への賛同を表しておりましたが、トランスジェンダー・ジャパン(以下TGJP)メンバーによる性加害事案について10月28日にTGJPに対して直接聞き取りを行いました。その結果残念ながら賛同を一旦取り下げ、経過を見守ることが当会理事会において決議されました。昨日発出されたTGJPによるステートメントをうけた上でご報告いたします。
この判断に至った理由は次のとおりです。
• 賛同を判断するにあたって重要なポイント(加害者とされる人物がTGJPの運営について中心的役割を担っているのか等)が確認できなかったこと
• 今回の事件の判明を受けて、TGJPが調査確認した事実が不透明であり、調査の十分性、加害者処分の妥当性、被害者への救済方法、被害発生とTGJPの運営体制の因果性、団体代表者らの進退など、全てが曖昧であること
•今後の同様の事案に対する予防対策が具体的に確認できなかったこと
•性加害問題解決に向けた方針及び団体の運営に関する今後の方針を具体的に明らかにすることなく東京トランスマーチ2023の開催を発表しており、被害者はもちろんトランス当事者らの不安を置き去りにした運営方針であると伺えること
最後に当会の判断以上に被害者のご心情は重要なものと捉えております。憶測に基づく被害者への二次加害に加勢されませんようご留意ください。
特定非営利活動法人レインボーさいたまの会